現場周辺は煙が立ちこめた=岐阜市長良、吉川真布撮影
14日午前8時20分ごろ、岐阜市長良の無職下條孝夫さん(80)宅から出火。岐阜県警岐阜北署によると、木造2階建て住宅約140平方メートルが全焼し、北側の鵜匠(うしょう)山下哲司さん(61)宅も一部、約64平方メートルが焼けた。下條さんが病院に搬送されたが、軽傷だという。消火活動にあたった消防団員3人が、落ちてきた屋根瓦が頭などに当たり、軽傷。
現場は長良川北側の住宅地で、道路を挟んで西側に市の観光施設「長良川うかいミュージアム」があるが、署によると、被害はないという。
現場近くでは、鵜匠や市職員、近隣住民らが集まり、消火活動を見守った。近所の自営業の男性(62)は「煙がすごく出ていて、一気に暗くなった。火が高く上がっているのが見えた」と話した。
現場近くに集まった鵜匠や船頭が鵜の様子を心配していたが、署によると、山下さん宅には鵜が18羽いたが、延焼した家からは離れた飼育小屋にいたため無事だという。近くに住む鵜匠代表の山下純司さんは「鵜が煙をかぶって怖がっていないか心配」と話した。(室田賢、吉川真布)