2歳児が誤嚥(ごえん)した木製のおもちゃ。二つにわかれるイチゴの先端部分をのみ込んだ=日本小児科学会提供
子どもが異物を口に入れ、気管に詰まらせる誤嚥(ごえん)事故について、消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)が調査に乗り出す方針であることがわかった。18日午前の委員会で決める見通し。窒息して死に至るケースもあり、おもちゃに対象を絞って、安全基準作成など再発防止策を示す考えだ。
消費者庁の分析では、2010~14年の5年間で、0歳児181人が誤嚥による窒息で死亡していた。日本小児科学会によると、生後9カ月の男児が昨年8月、自宅で人形の付属品だった約1センチのおしゃぶりを詰まらせた。脳に酸素が十分に届かなかったことで3カ月後に死亡した。13年には2歳の女児がイチゴの形をした木製のおもちゃ(直径約3・5センチ)を詰まらせ、1年後に亡くなった。
この2件の死亡事故は、いずれも3歳以上を対象にしたおもちゃだった。3歳児が口を大きく開けたときの大きさは39ミリで、「チャイルドマウス」と呼ばれる。これより小さなものについては、乳幼児が詰まらせる恐れがあるとされている。
消費者事故調は誤嚥事故が減っ…