トラックにひかれて変形した則竹敬太君の水筒や写真などを大村知事(左)に見せて、無念さを訴えた父・崇智(たかとし)さん=名古屋市中区の県公館
愛知県一宮市でスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」を操作しながら運転していた男のトラックに小学4年の則竹敬太君(当時9)がはねられ死亡した事故で、敬太君の父の崇智(たかとし)さん(46)が17日、同県の大村秀章知事と県公館で面会した。崇智さんは事故で変形した敬太君の水筒を見せ、涙ながらに事故の再発防止を訴えた。
「運転中にポケモンGO」 トラックにはねられ小4死亡
ポケGO「車で操作できぬように」 小4死亡、父が訴え
「こんなにむごい最期になったことが本当に残念。守ってやれなくてごめんねと思う毎日」。面会で声を詰まらせた崇智さんは「公道上にキャラクターやアイテムなどが出現しないよう、(ゲームの)運営会社に知事からもお声がけを」と語り、「ながらスマホ」による事故の厳罰化も求めた。
大村氏は「私も同じ境遇になったら胸が張り裂ける」と応じた。「スマホをやりながら運転するのは大変危険。危険運転致死罪という形での厳罰化はやらなければいけない」と述べ、運営会社や国に対策を働きかけることを約束した。
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ポケモンGOをしながら運転したとして県内で検挙された人数について愛知県警が再集計したところ、事故翌日の10月27日から11月15日までで12人にのぼった。16日にも更に2人検挙し、計14人になった。