管理を任された遺産から約2160万円を着服したなどとして、千葉地検特別刑事部は17日、第二東京弁護士会所属の弁護士永野貫太郎容疑者(74)=東京都町田市=を業務上横領の疑いで逮捕し、発表した。地検は認否を明らかにしていない。
発表によると、永野容疑者は2009年11月、千葉家裁八日市場支部から、亡くなった千葉県内の男性の相続財産管理人に選任されたが、11年2月~15年11月、30回にわたり男性名義の相続財産口座から払い戻して着服したほか、自分名義の普通預金口座に振り替えて、計約2160万円を横領した疑いがある。
千葉家裁が今年10月に千葉地検特刑部に告発していた。第二東京弁護士会は朝日新聞の取材に「事実関係を把握していない」としている。(滝口信之)