阪急バス宝塚営業所(兵庫県宝塚市)の50代の男性運転手が路線バスで終点に到着後、寝ている客を乗せたまま喫煙しながら営業所まで運転していたことがわかった。さらに、車庫に入れたバスに乗客を置き去りにして帰宅したという。県と国土交通省によると、路線バス内での喫煙は県条例で禁止され、乗客がいる場合は国の規則にも違反する。同社は運転手を「厳正に処分する」としている。
同社が車内を映すドライブレコーダーなどを調べたところ、バスは12日午後11時15分ごろ、宝塚市内の終点の停留所に到着。運転手は車内点検を怠ったため乗客に気づかず、営業所までたばこを吸いながら制限速度を最大14キロ上回って走行していたという。
車庫に入れた際も車内を点検せずに扉を施錠して帰宅。営業所員が約5分後、扉をたたく客に気づいた。運転手は「早く帰りたかった。たばこは1本ならいいだろうと思った。生活態度を直す」と話しているという。