東京都の築地市場(中央区)から豊洲市場(江東区)への移転時期について、豊洲の安全が確認できた場合でも、最速で来年11月にずれ込む見通しであることが18日、分かった。ただ、必要な追加対策工事の規模や条例に基づく環境アセスメント(影響評価)の手続きによっては、さらに延びる可能性もある。
特集:小池都政
小池百合子都知事が同日午後の定例記者会見で明らかにする予定。小池氏は4日の記者会見で、移転に向けた今後の作業順序を説明したが、具体的な時期は明言していなかった。
移転までの作業として都はこれまで、①有識者による専門家会議などで安全確認②土壌汚染対策の盛り土のない現状を反映した環境アセスメント③安全確保に必要な追加工事④国への認可手続き――とする行程表を示していた。小池氏は18日午後、安全が確認できた場合にこうした作業を「来年冬までに終えられる見通し」と示す。
都関係者によると、年末年始の繁忙期を避けるため、来年11月の移転を目指すという。ただ、②でアセスが2カ月程度ですむ「変更」ではなく、「やり直し」が必要となった場合、15カ月間の作業期間が必要となり、さらに延びる。
一方、2020年東京五輪・パ…