米国のポンペオ国務長官とエスパー国防長官はこのほどインドで米印外務・防衛担当閣僚会議(2プラス2)を開催した。これに関して中国外交部(外務省)の28日の定例記者会見で、記者から中印間の国境紛争を指摘したうえで、「インド側とのさらに緊密な関係を促進する米側のやり方」についてコメントを求められた汪文斌報道官は、次のように述べた。
我々は一貫して、各国の二国間関係の発展は地域の平和・安定・発展に資するものであるべきで、第三国の正当な権益を損なってはならないと主張している。いかなる地域協力構想も平和的発展、協力・ウィンウィンという時代の潮流に沿ったものであるべきだ。米側の「インド太平洋戦略」が鼓吹しているのは、とうに時代後れの冷戦思考であり、推し進めているのは集団的対立と地政学的角逐であり、維持しようとしているのは米国の主導的地位と覇権体制だ。
我々は米側の一部の政治屋に対して、冷戦思考とゼロサムゲーム思想を捨て、いわゆる「中国の脅威」を誇張するのを止め、地域の国々の関係を裂き、地域の平和と安定を損なう誤った行為を止めるよう促す。
中印の国境問題は中印両国間の事だ。現在、中印の国境情勢は全体的に平穏であり、双方の意思疎通チャンネルは滞りがなく、協議と交渉によって問題を適切に処理しているところだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年10月29日