国際バレーボール連盟のファビオ・アゼベド氏(左)と会談した小池百合子知事=25日午前、東京都庁
2020年東京五輪・パラリンピックの競技会場をめぐり、国際バレーボール連盟ゼネラルディレクターのファビオ・アゼベド氏が25日、東京都庁で小池百合子都知事と会談した。バレー会場で都が新設予定の「有明アリーナ」は見直しの対象だが、アゼベド氏は計画通りの建設を求めた。
会談は約15分間で、報道陣に公開された。アゼベド氏は「毎年、日本で多くの国際大会を行っており、20年以降も続けていく。今は1万5千席規模のアリーナは東京にはない。バレーボールを東京の中心で開催することが必要だ」と「有明」の新設を要望。小池氏は「東京は成熟した都市で、加速度的に高齢化が進んでいる。大会を成功させ、ファンが楽しめ、その後の新しい東京の価値を考えた総合的に必要な施設が求められる」と述べた。
「有明」は当初、404億円で都が新設計画をつくったが、小池氏の選んだ調査チームに高額な事業費を指摘され、約370億円に減額。一方、チームは横浜アリーナへの変更案も示し、検討されている。