3日夕、ソウルでの抗議集会で、朴槿恵大統領の即時辞任を叫ぶ人々=崔在雄撮影
韓国での大規模な抗議集会は3日で6週連続となった。なぜ、これほどの規模が週末ごとに集まるのか。
朴大統領の辞任求め、6回目の大規模集会 高まる不満
特集:朴槿恵大統領、辞意を表明
韓国政府の元高官は「韓国の民主主義は半分しか達成されていない」と言う。「人々は政府が信じられないから、直接行動するしかないと考える」とも語る。
韓国の大統領による統治には、検察や情報機関を使った強権的な手法が目立ってきた。野党と話し合う事例は数少ない。朴氏の場合も、国民向け談話を3度発表したが、一度も野党と事前に調整しなかった。
検察が朴氏と対決する道を選び、疑惑の追及に力を注ぐなど、朴氏の足元は固まらない。司法当局は当初、ソウルの集会で大統領府から約1キロ離れた地点までしか行進を許さなかったが、徐々に許可の範囲を拡大。3日はついに100メートルの地点まで行進を認めた。
韓国の民主化は1987年。過…