JR九州の新しい制服。左側2人は駅員や運転士らが着る制服=福岡市博多区、角田要撮影
JR九州は5日、来年4月から駅員や運転士らの制服を新しくする、と発表した。国鉄の分割民営化で1987年に会社が発足してから来年で30年となるのを機に、「イメージアップと社員のやる気の向上をはかる」としている。制服を一新するのは88年以来、29年ぶりになる。
駅長や駅員、運転士、車掌、客室乗務員らの制服を変える。駅員らは紺色が基調の今の制服から大きく変え、黒を基調としたデザインにする。ボタンやJR九州の象徴となっている「つばめ」のエンブレムなどは金色にしている。
約9千人いる社員のうち、鉄道や旅行事業を担う社員を中心に6千~7千人が新しい制服を着ることになる。青柳俊彦社長は5日の発表会で、「これまで30年間努力してきて、今秋の(東証1部への)上場という評価を頂いた。次の30年も新しい制服に恥じないように頑張りたい」と語った。
今年10月に念願の株式上場を果たしたJR九州は鉄道事業の収益改善のため、駅の無人化など様々なコスト削減策を進めている。一方、今回の新しい制服の導入にかかる費用は明らかにしていない。(角田要)