入れ替え戦に敗れた瞬間、悔しがる神戸大の選手たち
アメリカンフットボールの関西学生リーグは11日、神戸・王子スタジアムで1、2部の入れ替え戦があり、神戸大(1部7位)が3―14で桃山学院大(2部Aブロック1位)に敗れ、来季は21年ぶりに2部で戦うことになった。
1勝6敗に終わったリーグ戦と同様、得点力不足に泣いた。RB錦織優介(2年、出雲)のランを軸にしようと26度も彼に託したが、OL(攻撃ライン)たちが当たり負けして走路を切り開けず、錦織は計95ヤードの前進にとどまった。QB福嶋賢悟(2年、清教学園)がミドルパスを決めても、そこからの攻め手がない。WR井上拓也(2年、六甲)の負傷欠場も痛かった。キッカー田中政行(3年、四條畷)の44ヤードフィールドゴール(FG)による3点だけでは、勝てない。
試合後、田中彰監督は「今シーズンの課題だった決定力不足が最後まで出ました」と顔をしかめた。2015年に人工芝のグラウンドが完成し、コーチ陣も充実し始めた矢先の2部降格だ。「しんどいですね。体制も含めて仕切り直さないと。見直さないといけないですね」と語った。
1997年から守り続けてきた1部の座を失い、選手たちは涙に暮れた。主将のWR岸岡拓(4年、姫路東)は、選手たちの輪の真ん中で泣き叫んだ。「ほんまにごめん。俺の厳しさが足りんかった。自分だけじゃなく、全員に厳しく言えるようになってくれ」
DB山本健人(4年、淳心学院)は言った。「俺は、死ぬまでこの一瞬を忘れんとこうと思う。ずっとこの悔しさを持って生きていこうと思う。よかったことも、悪かったことも、お前らと経験してきたことは全部、忘れへん。俺はもう、終わりや。プレーで何も示されへん。でも3回生以下はまだやれる。フットボールで借りを返してくれ」
LB東仁亮(4年、茨木)はデ…