柔道の新ルール案
国際柔道連盟(IJF)は9日、柔道技の評価ポイントから「有効」を廃止するなど、2020年東京五輪へ向けた新たなルール案を発表した。今回のルール変更案は、国際柔道連盟(IJF)の打ち出す「柔道を観客により分かりやすく、ダイナミック、エキサイティングに」の方針をさらに進めるものと言える。
柔道ルール改正、「有効」を廃止 男子も試合時間4分に
近年は五輪終了後にルールを変えており、2012年ロンドン五輪後は「一本を増やすため」として組み手を両手で切る行為を禁じ、延長戦は旗判定ではなく、時間無制限でのポイント決着(ゴールデンスコア方式)にした。結果、今夏のリオデジャネイロ五輪での柔道競技は高評価だとの感触を持ったという。
IJFが20年東京五輪を目指して「新しい改革を」と各国にアンケートをしたところ、今回の変更点が多数よせられたとのことだ。「一本を重視し、観客に分かりやすく」の視点を継続し、技ありをいくつ奪っても一本を取られれば負け。一本で勝つ理念を掲げる日本とは方向性が合致する。
一方、不利と思われるのは、試…