東京都の築地市場(中央区)の業界団体と小池百合子知事が19日、豊洲市場(江東区)への移転が延期されてから初めて面会した。来年度の都の予算作りで、小池氏が業界団体から要望を聞く「知事ヒアリング」のなかで実現した。団体側は、移転の可否や時期についての判断を早期に示すよう要望したが、小池氏は「総合的に判断する」と明言を避けた。
築地市場の豊洲移転問題、まとめ読み
築地市場協会の伊藤裕康会長は「少なくとも土壌汚染の安全性が確認されれば判断がつくはず」と移転可否を早く示すよう迫り、小池氏は「行政手続きを踏まえる」と応じた。
伊藤氏は、小池氏が知事就任後、営業中の築地市場を訪れていないとして、現状を見て、直接業者に説明するよう要望。小池氏は応じる姿勢を示した。