北朝鮮駐英公使だったテ・ヨンホ氏が韓国に亡命した理由について「韓国のドラマや映画を見て、韓国の民主化や発展を体感するようになった」などと話していることが19日、明らかになった。韓国の情報機関、国家情報院が国会情報委員会との懇談会で説明した。韓国政府は8月、テ氏の亡命を公表していた。
情報委側の説明によると、テ氏は韓国政府に対し、「北朝鮮では地位が上がるほど、監視が強まり、盗聴が日常化されている」などと語ったという。エリート層はやむを得ず金正恩(キムジョンウン)委員長に忠誠を誓っているとし、「住民たちも、夜になると布団をかぶって韓国のドラマを見ている」などと話したという。
一方、北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会は18日付で報道文を発表し、6月1日に始まった増産運動「200日戦闘」が12月15日に終わったとし、「全国的に目標を輝かしく超過遂行する偉大な勝利を収めた」と強調した。またラヂオプレス(RP)によると、北朝鮮の秘密警察「国家安全保衛部」が「国家保衛省」に改称されたことが、18日の朝鮮中央テレビの放送でわかった。(ソウル=東岡徹)