コンビニ各社が焼き菓子の販売を強化している。洋菓子店などの協力を得て、味や見た目にこだわる商品を開発し、ブランド化も進めている。少しぜいたくにお茶を飲む時のお供や、身近な人への贈り物としての需要を掘り起こし、客層を広げることを狙っている。

ファミリーマートは１１月下旬、焼き菓子用の新ブランド「ジュエリースイーツ」を立ち上げ、ほろ苦いチョコレートタルトにドライフルーツをのせた「ショコラタルト」（税込み２４８円）など１０商品を売り出した。東京都内から販売を始め、来年２月をめどに全国展開する。

「百貨店や専門店に行く時間のないママたちが、友だちの集まりに持って行きたくなるお菓子」をつくろうと、育児中の女性社員が提案。洋菓子大手の不二家などが協力し、大人向けの味と華やかな見た目に仕上げた。包装紙もコンビニ色を消した。担当者は「これまでコンビニに来なかった客を呼び込みたい」と話す。

セブン＆アイ・ホールディング…