記者の質問に答える河野洋平・元衆院議長=東京都港区、嶋田達也撮影
安倍晋三首相が26日から米ハワイを訪れ、旧日本軍が攻撃した真珠湾を慰霊訪問するのを前に、衆院議長だった2008年に真珠湾を訪問した河野洋平氏(79)が朝日新聞のインタビューに応じた。河野氏は「太平洋戦争の口火を切ったことについてどう言うかは、首相の世界観、戦争観の問題だ」と指摘し、現地での発言内容が問われるとの認識を示した。
河野氏は08年12月、真珠湾にある追悼施設「アリゾナ記念館」を訪れた。安倍首相も同記念館に足を運ぶ予定で、河野氏は「行くこと自体、高く評価する」と述べた。
河野氏の真珠湾訪問のきっかけは同年9月、河野氏が衆院議長としてホスト役を務めた「G8下院議長会議」で米国のナンシー・ペロシ議長(当時)を広島に招いたこと。河野氏は「原爆投下(の是非)について、米国内で様々な意見がある中、政治的リスクを承知の上で来てくれた」とペロシ氏の広島訪問を改めて評価。「勇気を持って広島に来た。私も日本の衆院議長として真珠湾を訪問したいと心に決めた」と述べ、自身の真珠湾訪問は米国要人の広島訪問と「セット」として位置づけたとの認識を示した。
一方、オバマ米大統領は今年5…