ベルリンのクリスマス市(いち)を大型トラックで襲ったとみられるアニス・アムリ容疑者(24)は、警備網をくぐり抜け、ドイツと国境を接していないイタリアまで逃亡していた。厳重警戒をかいくぐって少なくとも2度、国境を越えたことになる。「危険人物」としてマークしていた容疑者の犯行を防げず、国外逃亡も許したドイツ警察に対する批判が強まりそうだ。
独トラック突入テロ、容疑者をミラノで射殺 銃撃戦の末
容疑者、ISに忠誠誓う動画投稿 独のトラック突入
容疑者が射殺された現場は、ミラノ郊外の工業地帯。目の前の集合住宅に住むアンジェロさん(86)は「朝3時過ぎ、外からパンパンという音が聞こえた。花火か爆竹かと思ったが、そのうちたくさんの警察車両のサイレンが聞こえた」と話した。
23日に記者会見したイタリア・ミラノ警察のアントニオ・デレス長官によると、アムリ容疑者は郊外のセスト・サン・ジョバンニ駅前に1人でいた。職務質問した警官2人にリュックサックとポケットの中身を出すよう求められると、一瞬従うようなそぶりを見せながら急に発砲。車の後ろに隠れようとしたため、警官が射殺した。数百ユーロを所持していたという。
警官は通常の巡回中だった。デ…