ロシアがサイバー攻撃を仕掛けて米大統領選に介入したとされる問題で、オバマ米大統領は29日、報復措置を発表した。ロシア情報機関が関わったと断定、幹部4人に制裁を科し、米駐在のロシア外交官ら35人を国外退去処分にした。反発するロシアは米外交官の国外追放で対抗。ロシア寄りとされるトランプ政権の発足を3週間後に控え、米ロ関係は緊迫化している。
ロシア当局者35人国外退去処分 米大統領選介入疑惑
サイバー攻撃を巡っては、米大統領選中、民主党全国委員会やクリントン民主党候補陣営がハッキング被害に遭い、大量のメールが内部告発サイト「ウィキリークス」で暴露された。トランプ氏はメール内容を材料に攻め、選挙戦に影響を及ぼしたとされる。
オバマ氏はロシアの関与を指摘、今月の記者会見で、プーチン大統領が関与した可能性に踏み込んだ。29日の声明でも「すべての米国民はロシアの行動を警戒するべきだ」と訴えた。
オバマ政権は同日、サイバー攻…