南米コロンビアの議会で28日、左翼ゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)戦闘員らに対する恩赦や刑の減免を認める法律が成立した。虐殺など重大な罪を犯した場合を除き、戦闘員らは内戦中の罪に問われることがなくなる。戦闘員の社会復帰や武装解除の手続きに弾みをつけるものだ。
11月末に政府とFARCが署名した和平合意文書の内容に沿って、具体的な立法が行われたのは初めて。戦闘終結にあたって、FARC側は戦闘員の身の安全の保証を強く求めていた。恩赦を認める法律の制定は最優先課題だった。
サントス大統領は、法案審議が長期化すれば和平プロセスに悪影響が出かねないとして、議会での審議を通常よりも迅速化。法案可決を受け、サントス氏はツイッターに「和平を確実にするための最初の一歩だ」と書き込んだ。
法律の対象には約7千人のFA…