中国科学技術大学の兪書宏院士が率いるチームはこのほど、新型ナノファイバーバイオニック構造材料(CNFP)の開発に成功した。関連論文は国際的な学術誌「Science Advances」に掲載された。この新材料は軽量かつ強靭で、サイズが安定し総合的な性能が優れている。耐衝撃防護・緩衝材、宇宙材料、精密機器構造部品などの分野で幅広い応用の可能性を持つ。人民日報が伝えた。
この天然ナノファイバー高性能構造材料の密度は非常に低く、鉄鋼の6分の1、アルミ合金の半分に過ぎない。この単位密度あたり強度及び単位密度あたり柔軟性はいずれも従来の合金材料、セラミック材料、エンジニアリングプラスティックを上回り、既存のエンジニアリングプラスティックの代替品になりうる。またこの材料は極めて高いサイズ安定性を持ち、熱膨張係数が極めて低く、従来の合金材料及びエンジニアリングプラスティックより大幅に優れている。激しい熱衝撃を受けながらも力学的性能とサイズの安定を維持できる。このほか、この材料は極めて高い耐衝撃性、損傷許容性、エネルギー吸収性も併せ持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年5月6日