会見する鴻海精密工業の郭台銘会長=30日、中国・広州市、林一山撮影
シャープの親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業(台湾)が30日、世界最大級の液晶パネル工場を中国の広州市に建設すると発表した。投資額は数千億円にのぼるとみられ、巨費を投じて液晶事業で勝負をかける。
鴻海の郭台銘(かくたいめい)会長が同日、広州市で会見した。テレビ用の大型液晶パネルをつくる計画だ。郭会長は「18カ月以内に生産を開始したい」と述べ、2018年中にも稼働させる方針を示した。新工場では「第10・5世代」とよばれるガラス基板を使い、大きなパネルを扱う。シャープの技術も活用して、高性能な製品をつくりたい考えだ。
シャープにとっても液晶事業は経営の主軸だ。親会社の鴻海が液晶パネルの製造に力を入れることになれば、「すみ分け」が求められる。
スマートフォン用の中小型パネ…