トルコの最大都市イスタンブールで1日に起きた銃乱射事件では、新しい年を祝うために集まった市民らが巻き込まれ、100人余りが死傷した。年明け早々に起きた悲劇を受けて、世界の指導者らは、犠牲者を悼み、テロを非難する談話を発表した。
トルコで銃乱射、39人死亡 新年祝うナイトクラブ
フランスのオランド大統領は1日、「新年を迎える夜に起きたテロ行為を、憤りをもって非難する」とする声明を出した。また、「フランスは、苦難に見舞われたトルコに連帯の気持ちを表明し、テロとの戦いを続けていく」とした。大統領府が発表した。
ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は1日、「深い悲しみに包まれている。トルコの市民に寄り添い、命を落とした人、傷を負った人、トルコ全体のために祈りをささげる」と語った。新年最初となった日曜恒例の「正午の祈り」で述べた。
法王は、各地で繰り返されるテロを何度も非難してきた。この日も改めて、「平和とは、憎悪や暴力にノーを、友愛や和解にイエスを、ということだ」と説き、「(新年を迎える)希望の夜に、またもや暴力が重ねられた」とした。また、「テロや流血の惨事は、恐怖心を植え付けながら世界を覆っている。くじけずに立ち向かう人たちに神の支えがありますよう」とも語った。(パリ=青田秀樹)