1日、韓国大統領府(青瓦台)で韓国記者団らと新年のあいさつを交わした朴槿恵大統領(右から3人目)=大統領府担当韓国記者団による代表撮影
韓国で国会の弾劾(だんがい)訴追議決によって職務執行権限を停止された朴槿恵(パククネ)大統領が1日、大統領府(青瓦台)担当の韓国記者団らと懇談した。一連の疑惑による国政の混乱を改めて謝罪する一方、疑惑の中心人物のチェ・スンシル被告は「数十年来の知人に過ぎない」として、自身の関係が疑われている疑惑の数々を否定した。
朴氏が記者団の前に現れたのは、昨年11月29日に辞意を表明するとき以来。朴氏は「国民に対して申し訳なく、重たい気持ちで毎日を過ごしている」と語り、改めて謝罪した。韓国政府関係者によれば、朴氏は昨年12月9日に大統領の権限執行停止となって以降、大統領官邸で裁判の準備などをして過ごす毎日という。
一方で、朴氏はチェ被告について「数十年来の知人だが、だからといって知人がすべてをするわけがない。大統領の責務と判断があるのに、どうやって知人がすべてを行うのか」と語った。チェ被告が人事や演説内容などに介入したとして、朴氏が「操り人形」などと言われていたことを念頭に置いたとみられる。
また、検察が朴氏とチェ被告ら…