崩落した外壁の破片が駐輪場の屋根を突き破って散乱していた=6日午後7時13分、福岡市南区中尾2丁目、宮谷由枝撮影
6日午後5時ごろ、福岡市南区中尾2丁目のスーパー「にしてつストア中尾店」で、外壁の一部が崩落し、歩道などに破片が散乱した。当時は営業中だったが、けが人はいなかった。福岡県警南署は老朽化が原因とみて調べる。
署や店によると、高さ約10メートルのひさし部分からモルタル製の厚さ約5センチの外壁が幅約15メートルにわたってはがれ落ち、駐輪場のビニール製の屋根を破って、破片が散乱した。ふだんは買い物客や通行人が頻繁に行き来する場所で、店内には客と従業員計70人がおり、従業員が客を店外に誘導した。
店によると、1975年の開店時からの建物で、月に1度、店長が目視で施設を点検しているという。昨年12月に点検した際は異状はなかったという。7日は安全確認のため休業するという。西鉄ストアの新村昌広総務部長(56)は「心配をおかけして申し訳ない。二度とこのようなことのないように全店舗を点検したい」と話した。
ウォーキングの途中だった親子は「時々買い物に来るのでびっくりした。店の前にはバス停もあり、お年寄りが待っていることもある。けが人がいなくてよかった」と話した。(宮谷由枝)