米フロリダ州フォートローダーデールの空港で6日午後1時(日本時間7日午前3時)ごろ、連続銃撃事件が発生した。地元保安官によると、5人が死亡し、8人が負傷して病院に運ばれた。容疑者は現場で逮捕されたという。警察は空港を閉鎖し、事件発生の経緯を調べている。
事件が起きたのは、飛行機から降りた人が機内に預けた荷物を受け取る場所の付近で、近づくためには身体検査を受ける必要がない。MSNBCが伝えた目撃者の話によると、ドアから入ってきた容疑者は無言のまま短銃を使って発砲を繰り返し、至近距離から被害者の頭部を撃つこともあった。何度か弾倉を詰め替えた後に、銃弾が切れたのか、容疑者が地面に寝そべった状態で警察が到着するのを待ったという。
フロリダ選出のネルソン上院議員によると、逮捕されたのはエステバン・サンティアゴ容疑者(26)で、軍関連の身分証明書を持っていたという。ただ、身分証明書は本人のものか分からないという。
フォートローダーデールはフロリダ州の南端に近く、マイアミから北に約40キロ。空港は1日に平均で650便以上が離着陸し、周辺の主要空港の一つ。現場からの映像によると、事件の後には大勢の人が飛行機から降り、滑走路の上などを歩いて避難した。(ニューヨーク=中井大助)