「Baby Informer」を開発した内藤俊仁さん(右)と山口晴也さん。人形の胸についたポーチにセンサーが入っている=福島県郡山市の郡山北工業高校
乳幼児の窒息や突然死につながるうつぶせ寝を防止するための装置を福島県の高校生が開発した。赤ちゃんがうつぶせになると、スマートフォン(スマホ)に警告が出る仕組みだ。実用性が評価され、複数の企業から製品化の話が持ち込まれている。
装置の名前は「Baby Informer(ベビーインフォーマー)」。ロボット製作でよく使う小型のセンサーを組み込んだ装置を5センチ四方のポーチの中に入れ、面ファスナーを使って赤ちゃんの衣服の胸のあたりにくっつける。ポーチはもう少し小さくすることも可能だが、誤飲を避けるため、あえてこの大きさにした。
センサーが体の傾き具合を感知し、そのデータを無線LANを通じてスマホなどの端末に送る。体が45度傾くと警告画面が出る。100度を超え、うつぶせに近い状態になると、「Danger(危険)」という音声も出る仕組みだ。
開発したのは郡山北工業高校(福島県郡山市)の内藤俊仁さんと山口晴也さん(ともに18)。2人はコンピューター部に所属。コンピューター制御を学んでおり、その技術を活用した。
きっかけは家庭科の授業。内藤…