始業式後の書き初めで「友だち」と書いた児童たち(写真の一部を加工しています)=10日午前10時12分、東京都豊島区、金川雄策撮影
東京都内の多くの小中学校で10日、3学期の始業式があった。
豊島区立さくら小学校(児童366人)は、思いやりのある行動を促す独自の取り組みをしている。後ろの人のためにドアを開ける「ドアしぐさ」、けがをしている子に給食を運ぶ「てつだいしぐさ」などを校名にちなんで「さくらしぐさ」と呼び、冊子を作っている。阿部勇知校長(60)は始業式で、「さくらしぐさを月二つずつ身につけて」と呼びかけた。
その後、3年1、2組の児童は体育館で筆を握り、真剣な表情で書き初めに取り組んだ。冬休み中は「家でゴロゴロしていた」という2組の岩城光莉さん(9)は心機一転、「3学期は書き初めをたくさんがんばって、(学校内の)賞をもらいたい」と話した。
都教育庁によると、この日は公立小中学校など計1499校で始業式があった。(矢島大輔)
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3連休が明けた10日、東海3県の多くの小中学校で3学期の始業式があった。椙山女学園大付属小学校(名古屋市千種区)では室内温水プールでの「初泳ぎ始業式」があった。今年で35回目。
児童会役員の児童が「独立独歩」「初志貫徹」など書き初めにした今年の抱負を披露したあと、1~6年の約420人が25メートルを元気よく泳いだ。6年の小島美鈴さん(11)は「寒かったけど楽しかった。今年はバタフライが上手に泳げるようになりたい」と話した。
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近畿各地の多くの小中学校で10日、3学期の始業式があった。
大阪市都島区の市立内代(うちんだい)小学校(児童数187人)でも児童たちが、笑顔で元気に登校した。講堂で開かれた始業式で内田浩校長は「勉強や運動など、友だちと力を合わせて目標に向かってがんばりましょう」とあいさつ。その後、児童たちは、それぞれの教室で、今年の目標を掲げた書き初めなどの宿題を担任に提出した。
4年1組の山貫美結(やまぬきみゆう)さん(10)は「テスト満点」と書き初めに書いた。「苦手な理科と社会をがんばる」。西岡優希(ゆうき)さん(10)も「プールで100メートル泳げるように努力したい」などと話していた。(小河雅臣)
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福岡、山口両県のほとんどの小中学校で10日、3学期の始業式があった。暦の関係で、いつもより少し長い冬休みを楽しんだ子どもたちは、宿題などを抱えて元気に登校した。
北九州市小倉北区の日明(ひあかり)小学校では、体育館に集まった児童に、阿多博孝校長が「今年の私の目標は体を柔らかくすることと、ピアノの練習をがんばること。皆さんも目標を見つけて3学期を頑張って過ごしてください」と呼びかけた。
その後、6年1組の教室ではそれぞれの3学期の目標を発表。小林敬汰君(11)は「卒業までみんなと楽しく過ごし、勉強とか掃除とかやることはきちんとやりたい」と話した。(山根久美子)