ジブリ美術館の1千万人目の来場者となり、館長らから記念品を贈られる永田晃生さん(左)一家
東京都三鷹市の「三鷹の森ジブリ美術館」の来場者が14日、1千万人を超えた。1千万人目となった大阪市の司法書士永田晃生(あきお)さん(37)の家族には、記念にトトロのぬいぐるみやオリジナル食器などが贈られた。
同館は2001年10月に開館。安全面などから1日2400人までの予約制となっており、来場者は年65万人前後。外国人は当初1割程度だったが、最近は3割ほどという。
永田さんは妻と長女(6)、長男(3)と初めて訪れた。ジブリアニメの中で家族が一番見るのは「となりのトトロ」で、企画展示「猫バスにのって ジブリの森へ」が楽しみという。1千万人目に、永田さんは「びっくりしています。ラッキーです」と話していた。
中島清文館長は「今も完売が続いているのは奇跡的で、感謝しかない。(館主の)宮崎駿が言う『常にきらきらと、光を差し続ける』という努力をしてきた。それ以上にみなさんが愛してくれたのが一番と思う」と話した。アニメ映画監督の宮崎さんは今年同館で上映予定の新作短編アニメ「毛虫のボロ」を制作中で、1千万人達成に「うれしいです。どうもありがとうございます」と話していたという。(青木美希)