党員による討論に耳を傾ける不破哲三氏(後列中央)=16日、静岡県熱海市
共産党の不破哲三前議長(86)が中央委員に再任されることが17日、固まった。静岡県熱海市で開かれている党大会で、不破氏ら次期中央委員の候補が代議員に示された。大会最終日の18日に正式決定する。
不破氏は2003年に衆院議員を引退し、06年に議長も退いたが、今回も「完全引退」はせずに、党の理論的支柱として影響力を残すことになる。
不破氏は「柔軟路線」をとり、00年の規約改正で「前衛政党」「社会主義革命」などの文言を削除。04年には綱領の43年ぶりの全面改定を主導し、天皇制や自衛隊を当面容認する方針に転換させた。(関根慎一)