宮内庁の西村泰彦次長の会見での主なやりとりは次のとおり。
元日の譲位「難しいと考える」 宮内庁次長
天皇陛下の退位をめぐる議論
――1月1日の即位についての考えは。
「一般論として言えば、1月1日というのは皇室にとって極めて重要な日だ。早朝から四方拝、歳旦祭の祭祀(さいし)があり、国事行為として位置づけられている新年祝賀の儀が行われる。両陛下はこれらの大事な儀式や行事を終日、連続して心を込めてお務めになっている。従って1月1日に譲位、即位に関する行事を設定するのは、実際にはなかなか難しいのではないか、と私どもは考えている」
――新年の行事と即位に関する行事を同時にすることは難しいということか。
「はい。1月1日限定で、難しいというのが今の我々の見解」
――同じ日に二つのことを同時にやることが物理的に難しいということか。
「(元日は)皇室にとって極めて重要な日だ。そこにもう一つ大きな行事を設定するのはやはり困難ではないかということ」