みずほフィナンシャルグループと三井住友トラスト・ホールディングスが、傘下の資産管理銀行2行を統合する方向となったことが、18日わかった。資産管理銀行は、企業や年金基金が運用する株式など金融資産の管理事務を担う。日本銀行のマイナス金利政策で金融業界の収益環境が厳しい中、銀行グループの枠を超えた事業統合で、業務効率化や収益力強化を図る。
統合するのは、みずほが54%、第一生命保険など大手生保が46%を出資する資産管理サービス信託銀行と、三井住友トラストが約67%、りそな銀行が約33%を出資する日本トラスティ・サービス信託銀行。持ち株会社の下に2行が入り、その後合併する方向だ。年度内の合意を目指す。資産管理銀行では、三菱UFJフィナンシャル・グループ系の日本マスタートラスト信託銀行を大きく上回る規模となる。
資産管理銀行は「カストディアン」と呼ばれ、企業や年金基金が運用する株式や債券といった金融資産の決済や運用報告書の作成などの事務を行う。収益は安定しているが、最近はマイナス金利政策で余剰資金の運用が悪化。統合による規模拡大で、事務の効率化や、企業から事務を受託するための営業強化などを図る。
国内の資産管理銀行は、今回統…