政府は19日、2018年の世界遺産登録に向けた関係省庁の会議で、文化遺産の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本両県)、自然遺産の「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島、沖縄両県)の正式な推薦書を、閣議了解を経てユネスコ(国連教育科学文化機関)へ提出することを決めた。閣議了解は20日の見通し。推薦書は来月1日までに提出する。
文化遺産を目指す遺産の名称は、以前は「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」だったが、世界文化遺産を審査するユネスコの諮問機関の助言で、禁教期を象徴する「潜伏キリシタン」を盛り込んで改めた。
自然遺産の名称はこれまで「奄美・琉球」だったが、ユネスコから範囲をより正確に表すようにとの指摘があり、変更した。(藤井裕介、小坪遊)