ブラジルのサンパウロで16日、日本人男性が強盗に銃で撃たれて殺害される事件があった。地元警察によると、殺害されたのはホンマ・ユタカさん(42)。警察当局が19日、朝日新聞の取材に明らかにした。犯人は逃走したが、警察はすでに容疑者を特定したとしており、拘束に向けた捜査を急いでいる。
事件があったのは16日午後2時ごろ。サンパウロ南部の道路でホンマさんが運転していた車が停車した際、オートバイに乗った2人組の男が横づけしてホンマさんを銃で脅迫。ホンマさんはその直後に撃たれたという。ホンマさんは両替をした直後だったといい、搬送先の病院で死亡した。
ホンマさんの同僚が警察に説明した内容によると、ホンマさんの家族は日本に住んでおり、ブラジルに身寄りはないという。
サンパウロでは、日本人が両替をした直後に、銃を使った強盗被害に遭う事件が相次いでおり、在サンパウロ日本総領事館が注意を呼びかけている。(田村剛)