日米両政府は、安倍晋三首相とトランプ米大統領による初の首脳会談を米ワシントンで2月10日に開くことを軸に最終調整に入った。首相官邸の幹部が明らかにした。首脳会談では、日米同盟の重要性を確認し通商政策などについて意見を交わす方向だ。
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日程は近く両首脳が電話で協議し、正式に決める方向だ。トランプ氏の政権立ち上げの状況や日本の国会日程次第でずれ込む可能性もある。
安倍首相は26日午前の衆院予算委員会で、日米首脳会談について「現在最終調整を行っている」と説明。「ペンス副大統領と麻生太郎副総理との関係も構築していきたい」と述べ、訪米に麻生氏を同行させ、両政府のツートップで信頼関係を築いていく考えを示した。首相は「お互いの関心事項について率直に意見交換をしたい」と強調した。
さらに首相は、トランプ氏が唱える二国間協議について、「日米間でどのような経済連携の関係が良いか議論していきたい。(日米を含む)二国間の交渉についても、我々はしっかりと交渉していきたい」と述べ、否定しなかった。
一方、稲田朋美防衛相は予算委員会で、2月3、4両日に、マティス国防長官と東京で日米防衛相会談を開くことを明らかにした。「新政権発足後、非常に早い段階でマティス氏が我が国を含むアジアを訪問することは、アジア太平洋地域における米国の関心の高さを示すものだと歓迎している」と述べた。