学習院女子大で講義する皇太子さま=2017年1月19日午後、東京都新宿区、代表撮影
「今年も学習院女子大学のみなさんの前でお話しすることができますことを大変うれしくおもいます」。1月19日、皇太子さまの姿は、東京都新宿区にある学習院女子大の一室にありました。同大国際文化交流学部と同大大学院国際文化交流研究科の合同授業で、約130人の学生を前に特別講義をするためです。
皇室とっておき
テーマは「歴史の山旅を楽しむ」。皇太子さまは趣味の登山に関連して、「古くから人々に歩かれてきた山道を文学や歴史をひもときながら歩く楽しみについてお話ししてみようと思います」と話を始めました。
皇太子さまは、まず、ご自身が登山に興味を持ったきっかけを紹介しました。それは5歳の時、夏休みを過ごしていた長野・軽井沢の離山(はなれやま)への登山だったそうです。
子どもの頃はひたすら山頂に早く着き、到達した満足感を味わうことを楽しみにしていたのですが、その後、山への関心が次第に広がり、山頂からの展望以外にも多くの楽しみを見いだすようになっていったといいます。
現在では、大自然にゆったりと身を置いて、動植物や山の地形、地質を観察して自然の恩恵に浴すること、個々の山の歴史に思いをはせるなど、登山の行程全体を楽しんでいるとも明かしました。
皇太子さまはレジュメや枕草子のコピーを学生に配り、ご自身が撮影した写真をプレゼンテーションソフトで示すなどして話を進めました。
皇太子さまは、人々の信仰を集…