千葉県船橋市の少女(当時18)を車に乗せて財布を奪った上、畑に生き埋めにして殺害したとして、強盗殺人と逮捕監禁の罪に問われた船橋市の友人少女(19)の裁判員裁判の判決が3日、千葉地裁であった。松本圭史裁判長は求刑通り無期懲役を言い渡した。
公判で少女は強盗殺人の計画性や他の被告との共謀を否定したが、判決は「犯行前に殺害の計画を相当程度、具体的に認識していた」と認定。「被害者を見かけて接触し、他の被告に電話をかけるなど犯行の起点を担った。奪った現金の一部を受け取るなど重要な役割を果たした」と指摘した。
判決によると、少女は2015年4月、友人の井出裕輝被告(22)=強盗殺人などの罪で起訴=らと共謀し、千葉市中央区の路上で被害少女を乗用車に乗せて両手足を縛り、現金数万円入りの財布などを奪った。さらに同県芝山町の畑に事前に掘っていた穴に土砂で埋め、窒息死させた。