兵庫県西宮市北名次町の「夙川夢保育園」で、壊れたまま放置されていた保育室の扉(約20キロ)が倒れ、2歳の園児が下敷きになって顔などに軽傷を負ったことがわかった。頭を打っており、経過観察が必要という。市は保育園を運営する社会福祉法人「夢工房」の理事長らに口頭で再発防止などを指導した。
法人によると、6日午前7時50分ごろ、通園する男児が保育室に入ろうと扉に触れた際、倒れた扉の下敷きになった。扉は木枠にガラスがはめ込まれた引き戸。昨年12月に外れかけたことがあり、保護者から「開きにくい」と指摘があった。今月4日にも園児3人が触った際に外れたという。
法人の理事長らは6日夜にけがをした男児の自宅を訪れ、両親に謝罪。9日夜に保護者への説明会を開くという。法人は「安全管理、危機管理への意識が足りなかった。管理を徹底する」と話している。