停車した車両から降りる乗客=14日午前10時46分、横浜市保土ケ谷区、朝日新聞社ヘリから、堀英治撮影
14日午前9時24分ごろ、横浜市保土ケ谷区のJR東海道線の横浜―戸塚駅間で、高崎発平塚行きの15両編成の普通電車が走行中、電気を送る架線から火花が出ているのを運転士が見つけた。JR東日本は点検のために一帯の送電を止め、同線は東京―熱海間の上下線で運転を見合わせた。午前11時23分に、並行する横須賀線の線路を使って運転再開した。
同社横浜支社によると、東海道線の上下線2本が横浜―戸塚駅間で立ち往生した。乗客計1500~2千人が線路に下り、同社員らの誘導で近くの踏切から外に出て保土ケ谷駅まで歩いたり、線路内を徒歩で東戸塚駅に向かったりした。
鎌倉に向かっていた村田千(せん)さん(46)は「架線から煙が出ているとのアナウンスの直後、電車が緊急停止した。皆さん落ち着いていた」。仕事で茅ケ崎に向かっていた会社員男性(56)は「2時間近く待たされたが、車内ではトラブルもなく大丈夫だった」と疲れた表情で話した。