帰国した安倍晋三首相と昭恵夫人=13日午後6時38分、東京都大田区の羽田空港、金川雄策撮影
安倍晋三首相が13日夜、NHK報道番組で語った日米首脳会談に関する発言要旨は次の通り。
日米共同声明は「当日合意」 首相、テレビ番組で明かす
【安全保障問題】
マティス国防長官が来日し、フリン大統領補佐官(安全保障担当)も日米同盟の重要性を分かっていたので、比較的とんとんといったが、(共同声明について)大統領の了解を得たのは首脳会談当日だった。
在日米軍の駐留経費や日本の防衛費について、(トランプ米大統領からの)言及はまったくなかった。この問題は終わった。ただ、今まで以上に役割を果たしていかなければならない。
中国の軍事力が増大し、東シナ海、南シナ海での動きもある。北朝鮮のミサイル能力、核能力が格段に向上した中で、もう一度、役割や任務、能力を見直しましょうねと。今度しっかりとやっていこう、ということになった。
【外交全般】
ゴルフでは、例えば第三国に関する話題について、非常にリラックスした状況の中で話せた。例えば、「自分はこの国との関係をこうしたいと思う」「この国はこういうことを考えていますよ、その中で日米はこう対応していきましょう」ということは率直に話せた。私がプーチン大統領に対してどういう印象を持っているということについても率直に話せた。トランプ氏とは、様々な国際会議の際には、必ず日米首脳会談をやろうということで一致した。