女子SPで演技する三原舞依=遠藤啓生撮影
フィギュアスケートの四大陸選手権の女子の優勝争いは上位4人が1・74点差にひしめく中で18日のフリーを迎える。
フィギュア特集 Kiss and Cry
16日のショートプログラム(SP)で68・25点を出して首位に立ったガブリエル・デールマン(カナダ)は、ステップと三つのスピンでいずれも最高のレベル4を獲得した。飛距離のあるジャンプでも得点を稼ぐことができる。0・04点差で2位につけたケイトリン・オズモンド(同)は滑りや技の大きさ、音楽と調和した演技力を併せ持つ。SPではジャンプの転倒が響いて首位を逃したが、ミスを重ねず力を出せれば、逆転優勝の可能性は高い。
SP66・51点で4位の三原舞依(神戸ポートアイランドク)は、3位のエリザベート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)とは0・36点差。ミスを少なくできれば逆転の可能性も十分ある。カナダ勢の出来次第ではさらに上を目指せるだけに、ノーミスの演技をしたい。
三原は16日のSP後、フリーのカギを「前半の三つのジャンプをきっちりと決めて、(中盤の)ステップは舞踏会で踊っているような雰囲気を体全身で表現する」と語った。17日の公式練習では安定感のあるジャンプを見せていた。(後藤太輔)