ジュリアン・アサンジュ氏=ロイター
南米エクアドルの大統領選の行方が、ロンドンのエクアドル大使館に身を寄せている内部告発サイト「ウィキリークス」(WL)代表のジュリアン・アサンジュ氏(45)の処遇に影響を与えるかもしれない。野党の有力候補が「当選した際には、30日以内にアサンジュ氏に大使館から立ち退いてもらう」と明言しているためだ。
ロイター通信などによると、右派の野党候補で元銀行頭取のギジェルモ・ラソ氏(61)は、現政権の左派路線からの転換を掲げ、アサンジュ氏について「機密情報を漏らした人物を守るために、エクアドルは一銭たりとも使う理由がない」と説明。「(当選すれば)政権発足から30日以内に、エクアドル大使館を去るよう要請する責任を私が引き受ける」と語った。
アサンジュ氏は、スウェーデンでの性的暴行容疑による同国への身柄移送から逃れるため、2012年に在英エクアドル大使館に駆け込んだ。立ち退きを迫られてスウェーデンに移送されれば、さらに米国でスパイ容疑などで刑事訴追される可能性もある。
19日に投票があったエクアド…