今回の新型コロナウイルス感染症により、多くの人が貯金の重要性を意識するようになり、「リベンジ的消費」が「リベンジ的貯金」に移り変わった。中国新経済研究院は支付宝(アリペイ)と共同で20日に「余額宝90後貯蓄報告」(余額宝は中国のマネー・マーケット・ファンド<MMF>、90後は1990年代生まれのこと)を発表した。それによると、感染症を受けて、90後は以前にも増してお金を貯めるようになり、2020年上半期の平均預入額は19年に比べて約40%増加し、平均すると4日に1回は余額宝にお金を預け入れているという。華竜網が伝えた。
南方の人々の細かく計算する気質は蓄財の面にも現れている。同報告によれば、90後の預入額と預入人数が上位10位の都市は、南方が8割以上を占めた。中でも重慶市の90後は預入人数が全国で7位だった。
預入額が多いのは一線都市と二線都市だが、預金者の分布をみると、三線都市、四線都市、五線都市は預金の習慣がより定着しており、余額宝のデータでもこれらの都市の人々が6割を占めた。
データからわかるのは、90後は目的のためにお金を貯める習慣があることで、目的で一番多かったのは旅行だ。感染症で旅行に行けない状況だが、多くの90後は将来の旅行のためにお金を貯めて準備をしている。目的がある場合、90後は普段からよりコツコツとお金を貯めるようになる。同報告は、90後の6割は1回あたりの預入額が20元(約306円)以下と少額で、「またミルクティ1杯分を貯めた」というのが若者の新たな蓄財習慣になっている。
預入額をみると、90後の女性に優位性がみられる。同報告によると、90後の女性は男性よりも蓄財がうまく、女性の平均預入額は男性に比べて20%多いという。データからわかるのは、アリペイ関連のプラットフォームでファンドに投資する人の6割が男性で、女性は男性より安全な資産運用方法を選ぶ傾向があることだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年7月23日