子どもがアイロンの電源コードに興味を示して、引きずり下ろしてしまうイメージ(NITE提供)
家庭内で6歳までの子どもが起こした製品事故が、2011年度からの5年間で60件あり、2人が死亡していたことが、独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)の調べでわかった。電気製品を倒すなどして、熱湯や蒸気に触れてやけどをする事故が23件と目立った。
特集:小さないのち
NITEによると、秋田県で生後9カ月の男児が電気ポットを倒し、熱湯がかかって死亡した。炊飯器を引きずり倒したり、ウォーターサーバーの温水コックをさわったりして、大やけどを負ったケースもあった。年齢別では1歳児の事故が最も多かった。
おもちゃの部品をのみ込んで窒息したり、洋服を取ろうとタンスの引き出しをよじ上って、タンスごと倒れたりする事故もあった。NITEは「つかまり立ちやひとり歩きなど、子どもの行動範囲が広がる中で事故が起きている。家庭の中に危険なものがないかを見直し、子どもの手の届かない場所に置いてほしい」と呼びかけている。