米司法省で2日に開いた記者会見で説明するセッションズ司法長官=AFP時事
セッションズ米司法長官は2日、緊急記者会見を開き、1月の上院の指名公聴会で駐米ロシア大使との接触を否定したことについて、「証言は誠実で正しいものだった」として辞任する考えがないことを改めて表明した。ただ、自身が選挙運動に関わっていた昨年の米大統領選関連の捜査には関与しない方針を示した。
米司法長官、ロシア大使と昨年面会か 公聴会では否定
セッションズ氏は昨年の米大統領選挙中、駐米ロシア大使と2回面会しながらも、指名公聴会では「私はロシアとやりとりをしていない」と接触を否定し、野党側から「偽証罪に当たる」と辞任を求める声が出ていた。
セッションズ氏は会見で、大使との面会は認めながら、「トランプ氏の選挙活動に関してロシアの工作員や仲介者と会ったことはない」と語った。また、公聴会での証言については、委員からの質問が、トランプ氏陣営とロシア側の「継続的な情報交換」を意味したと考えた、と釈明した。
セッションズ氏は、当時、上院議員でトランプ氏陣営の外交政策アドバイザーだった。公聴会での証言に問題はないとしながらも、自身が選挙活動に関わっていたことを理由に、「現在も、将来も大統領選に関するいかなる捜査からも外れる」と表明した。捜査から外れることは、「倫理上」とし、司法省内からの助言を踏まえたという。
トランプ氏陣営とロシアとの関…