会見の終わりに一礼する森友学園の籠池泰典理事長=10日午後6時53分、大阪市淀川区、内田光撮影
学校法人「森友学園」(大阪市)は10日、大阪府豊中市の国有地を買い取って新設を目指していた小学校について、設置認可の申請を取り下げた。学園の籠池(かごいけ)泰典理事長は会見を開いて「学校が建設できなかった責任は取る」と述べ、理事長を退任して娘に引き継ぐ考えを示した。
財務省は同日、学園側と土地を買い戻す協議に入った。同省は校舎を撤去して更地にするよう学園側に求める方針という。
籠池氏は申請取り下げについて「報道(の被害)によって産廃土を運び出す処理先がなかなか見つからなかった。国会議論の影響もあり、寄付金の集まりも少なくなった」などと説明。「断腸の思い」とする一方、「大阪か別の場所か分からないが再びチャレンジする」と語った。学園にもアドバイザーとして関わるという。
一方、大阪府教育庁も同日会見…