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いつか、悲しい記憶も笑えるように 両親を失った17歳

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練習試合を終え、バレー部の仲間と一緒に帰る平塚亜美さん(中央)=11日午後、宮城県松島町、遠藤真梨撮影


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今はまだ、パパとママの話をすると泣いちゃう。でもいつか、悲しい記憶も含めて笑えるようになりたい。どうせなら、人生楽しみたいって思うから。


特集:あのときのラジオ


特集:被災地にエール! ふるさと納税


特集:3.11 震災・復興


平塚亜美さん(17)は、宮城県東松島市の高校2年生。小学5年生のときに同県女川町で震災を経験した。当時、父俊也さんは34歳、母恵理さんは33歳。三つ下の弟と4人家族だった。



4階の教室で、もう少しで授業が終わるというときに、すごい揺れが来て、校庭に避難しました。そこでも校長先生が「逃げろー」と騒いで、もっと高いところにある体育館に避難したんです。途中、私の家が見えるところがあった。黒い水が家のそばまでサーッと来ているのが見えました。


パパとママは、海の目の前にある魚屋で働いていました。どうしよう、どうしよう。焦りました。弟とそれぞれ友だちの家族と一緒にいました。次の日、家がある地区を見下ろしたら、何もなかった。


じっじとばっばが迎えに来てくれた。パパとママは、どこかにいるんだろうと思っていました。


まだ4月にはなってなかった気がします。一緒に暮らし始めた母方のおばあさんが、すごい暗い顔をして亜美んとこへ来た。


「ママ、死んでた」


え、帰ってくんじゃないの? …



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