堺市の全有権者(約68万人)の個人情報を持ち出し、第三者がインターネットで閲覧できる状態にしたとして、地方公務員法違反(秘密漏示)と市個人情報保護条例違反(不正盗用)の疑いで書類送検された元堺市職員の男性(60)=懲戒免職=について、大阪地検堺支部は24日、不起訴処分(嫌疑不十分)にした。地検は「証拠が集まらなかった」としている。
市出納課長補佐だった男性は2013~15年、市選挙管理委員会のパソコンから有権者の住所や生年月日の情報を持ち出し、民間のレンタルサーバーに載せて公開した容疑で昨年12月に書類送検された。市が大阪府警に告訴していた。