中国インターネット情報センター(CNNIC)が発表した第45回「中国インターネット発展状況統計報告」によると、2020年3月の時点で、中国のネットユーザーのうち、「過去半年間にネット接続中にサイバーセキュリティ問題に遭遇した経験がある」と答えた人の割合は43.6%に上り、うち、「個人情報漏洩」に関する問題が最も多かった。個人情報をめぐるセキュリティ保護は、各方面による共同努力が求められると同時に、各個人が警戒感を高めることが求められる。
9月14日から20日までは、中国国家サイバーセキュリティPRウィークだ。ユーザーが実際にネットを使用する際に気をつけるべき個人情報保護ガイドラインには、以下のようなものがある。
1、安易に公共WiFiに接続しない。公共の場においては、WiFiの使用を極力避ける。使う必要がある時には、お店にWiFi名称をしっかりと確認した上で利用し、パスワード無しで接続できる公共WiFiの使用は控える。
2、異なるプラットフォームで同一のパスワードを使用しない。パスワードは出来る限り複雑なものを用いる。
3、アプリの使用許可は慎重に行う。アプリは、正規の公式ルートからダウンロード・インストールし、利用規約やユーザーのプライバシ―ポリシーなどの説明をしっかりと読み、むやみやたらに許可しない。セキュリティアプリを定期的に使用して、携帯端末システムに対する安全性のチェックを行う。すでに使用しなくなったアプリについては、適宜個人アカウントおよび個人データを削除する。
4、パスワード入力不要の決済方法を安易に使用しない。もし、パスワード入力不要の決済を行う場合は、1カ月あたりか取引1回あたりの利用限度額を設定する。
5、オンラインショッピングでは、正規のプラットフォームを利用する。問い合わせや取引を行う際には、プラットフォームが提供するシステムを使用する。相手方が提示した出所不明のアプリやリンク、QRコードを使用しない。
6、ノーブランドあるいは無名ブランドの無線ルータは使用しない。無名ブランドのルータメーカーの中には、必要に基づきユーザーがアクセスしたウェブサイトのデータをモニターし、ユーザーの特定プラットフォームのアカウント制御権を取得するところがある。無線ルータを購入する場合は、出来るだけ正規メーカーのブランド商品を選ぶようにする。ルータを設置する時には、可能な限り複雑なパスワードを設定して、サイバーセキュリティのレベルを引き上げる。
7、顔認証を設定する場合は、可能な限り複数段階認証モードを選ぶ。自身の顔情報保護に関する警戒心を高め、信頼性が疑われるアプリに対しては、その情報収集行為を拒否する。
8、出所不明の怪しいリンク、電子メールおよび添付ファイルを安易に開かない。個人情報を安易に書き込まない。SNSアプリの出所不明のリンクを簡単にクリックしない。安全性が保障されないQRコードはスキャンしない。
9、オンライン詐欺に遇った場合は、まだオンライン口座にログインできる場合、すぐさま決済パスワードやログインパスワードを更新し、残っている資金を引き揚げる。もう口座にログインできない場合は、直ちに金融機関に連絡を取り、口座の臨時監督措置を申請する。銀行カード情報が漏れた場合は、口座の一次凍結あるいは紛失届を出し、パソコンと携帯端末に対して全面的なウイルス駆除を行い、安全性が確認された後に、改めてログインパスワードや決済パスワードを設定する。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年9月16日