2020年東京五輪・パラリンピックの仮設施設整備費用の分担について、東京都の小池百合子知事は24日の記者会見で「年度内(の提示)はなかなか難しい」と述べた。大会組織委員会も3月末までに結論を出すのは難しいとの見方を示しており、4月以降にずれ込む見通しだ。
小池氏は「施設などハード面の工事やソフト面の計画などは、しっかりと議論を重ねて固めるべき事項だ」と言及。その上で「どこまでが仮設かの仕分けで細かい部分がある。年度末はなかなか難しいかもしれないが、準備は着実に前に進んでいる」と語った。
組織委は昨年末、大会時の仮設施設について、会場のある都や都外の自治体に負担を求める案を公表したが、都外の自治体が反発。小池氏は2月、都外分の経費負担も「排除しない」と表明していた。都と国、組織委、都外の自治体でつくる作業チームで大会時の経費を検討中で、小池氏は「年度内に負担の大枠を決めたい」としていた。