過労死や過労自殺で親族を失った九州の遺族らが、「九州過労死を考える家族の会」(仮称)を発足させることが決まった。労災申請や裁判で支え合い、講演などを通じて過労死を防ぐ活動にも取り組む方針だ。
九州労働弁護団の八木大和弁護士によると、すでに準備会ができ、検討を進めている。まず福岡県で活動を始め、九州全域に広げるという。宮崎、大分両県で活動する「東九州過労死を考える家族の会」が昨年11月に誕生したが、九州全域が対象の会はなかった。
発足後は、長時間労働や過重な負担で過労死が疑われる事案で遺族らの相談を受け、労災申請や裁判を支援する。新たな被害を防ぐため、シンポジウムや大学・高校での講演で遺族が実態や思いを伝える活動も想定。自分を守るために必要な労働法の知識も弁護士が教えていくという。
過労死や過労自殺をめぐっては…